2007年新年を迎え、支部団員及び日韓親善協会会員の皆様、そしてご多忙にも拘わらず御参席いただきました、青木区長さまをはじめ国会・都議会・区議会議員のみなさま、民団東京本部をはじめとする各関連団体の皆様に謹んで新年の御挨拶を申し上げます。
新年を迎える喜びとともに支部運営に対する団員みなさんおよび顧問の先生をはじめ韓国人葛飾納税貯蓄組合、在日本大韓民国婦人会東京葛飾支部のみなさまにもこの場をお借りして厚くお礼申し上げます。
韓国、本国では毎年その社会状況を表す四字熟語が選定されます。2006年度の代表的な四字熟語には「密雲不雨」というのが1位に選ばれました。これは、環境が醸成されているにもかかわらず、物事が成就せず、苛立ちや不満が爆発しそうな状況をさす言葉だそうです。
昨年創立60周年を迎えた民団も、全体を見渡すとそのような言葉もあてはまりますが、葛飾支部では念願の無年金高齢者救済の請願が認められ、物事が成就できた喜びにひたることができました。
2006年7月末の第2回葛飾区議会定例会で、6月7日に民団東京葛飾支部(申正意団長)と朝鮮総連東京葛飾支部(洪正洙委員長)が連名で提出した「在日外国人無年金高齢者を救済する特別給付金支給措置に関する請願」を審議し採択することを決定しました。
1993年9月から在日無年金高齢者を救済する活動を行ってきた李徳雄元団長をはじめとする支部役員、総連葛飾支部や民族差別を許さない葛飾の会、そして採択していただいた葛飾区議会のみなさまに心から感謝申し上げます。民団葛飾支部では1993年から総連、市民グループと連帯して区に請願を行ってまいりました。途中、議会の解散により廃案となったり、何度提出しても継続審議などで遅々として進まないことに失望感をぬぐえませんでした。このたび、総連葛飾支部との共闘により採択までこぎつけることができたことは大変有意義だったと思います。13年間を要する過程においてお亡くなりになった無年金高齢者のみなさまには申し訳なく思います。これから給付金が実施されるまで継続活動していきますので、団員みなさまにもこの問題を理解していただき、応援してくださるようお願い申し上げます。
もう一つ、昨年のうれしい出来事は、民団葛飾支部の国際部長である金政玉氏が今年の参院選に民主党から出馬することが決まったことです。当支部の執行部からもしかしたら国会議員が誕生するかも知れないということに少し心がはずみました。
私も友人としてできる限りの応援をさせてもらうつもりですので、金さんもぜひともその夢を実現するために頑張っていただきたいと思います。
私が第29代団長として執行部をひきいて早いもので3年が経とうとしております。来年は新しい団長が皆様にこうやって挨拶していることと思います。
日本で生まれ育った2世である私たちの世代が民団の運営を任されてから15年が過ぎようとしております。支部の活性化や次世代への発展的な継承と、共生時代における地域社会への貢献や充実化等基本にすえ、さまざまな活動を展開してまいりました。執行部の高齢化も進む中、先輩の方々が一人二人と逝くたびに在日の歴史と在日社会の将来への責任の重さに気の引き締まる思いです。それと並行するように民族意識の希薄化がすすむ中、それに追い討ちをかけるように教科書問題や若い世代へ嫌韓意識の植え付けるような一部出版社やそれを扇動する風潮には、一在日韓国人として憂慮せざるをえません。
反面、韓流ブームの影響もありますが、支部の韓国語講習会の増加傾向や韓日の親善交流活動等、葛飾区日韓親善協会の活動も活発に行われ、地域における国際交流にも積極的に臨んで参りました。また、地域内の同胞をひとつに集め楽しいイベントを実現したいと思い、政治的には微妙な状況ではありますが、総連葛飾支部とも役員同士の交流会を行い、また共催行事の企画会議など継続し交流を行っております。これからも自然な同族の触れ合いを通しての交流・和合を実現していきたいと思います。
私が団長を退いても一役員、一団員として民団に対する愛着はいささかも薄れるものではありません。体力の続く限り、いつまでも団員のみなさんとともに葛飾支部を盛り立てていきたい所存ですので、相変わらぬ御協力をお願いし、新年の御挨拶とさせていただきます。
2007年1月14日
在日本民団東京葛飾支部団長 申正意